■石巻の中州に立ち続ける自由の女神像
遺影遺影遺影!!(イェイイェイイェイ)
ご無沙汰している猫道です。
一瞬で2013年が終わってしまう…!
大晦日、今年のマイクの旅を思い出しながら
筆をとっています。
ソロになって5年が経ち、これまでと違う景色が見え始めた2013年。
来年に向けて、今年のうちに思うことをまとめておきます。
1.【オーガナイズについて】
![]()
■ツージーズのギター&ボーカル Y子
今年は何といっても過去最多の主催イベント数でした。
一体どんなエネルギーがそうさせたのかわからないけど、
多分生活苦でしょう(笑)。
共同主催やオープンマイク主催を含めれば16本。
単独企画でも8本やりました。
数をこなしていくにつれ、ブッキングのさじ加減も
どんどん巧くなっていったように思います。
また、出演してくれた人同士が何らかのシンパシーを感じて
フレッシュな刺激を受けてくれることも(今まで以上に)多く、
小さい波だけど、シーンをかき回せたような手応えありました。
東京ディスティニーランドはドキドキクラブにロックされていたし、
アスベストは北村早樹子の音源を購入。
飯田華子は田中光に感銘を受けていたし、
河内伴理は あなるちゃんとクロダセイイチに
衝撃を受けていました。
観に来てくれたお客さんにも、同じことが
起きていたと思います。やってよかった。
また、ブッキングする際には猫道節ベテランと
猫道節ルーキーをいい感じに混ぜていく手法を
意識しました。やはり、一回でも出演してくれている人は
空気感を心得ていて、(一つのクルーというわけではないのに)
イベント全体がまとまる感があった。
DJプレイのようにイベントを工夫して回せるようになった1年でした。
2.【ゲスト出演について】
![]()
■大阪のブラザー&シスター 詩演家 ちゃこ、ピアニスト くっすー、二胡奏者 御薙
外部イベントへのゲスト出演についても書いておきます。
今年は大阪に2回、石巻に1回、埼玉に1回呼んでいただき、
東京とは違う磁場をビリビリ感じました。
特に大阪では気鋭の若手オーガナイザー キムラ君の
仕切りで初めてライブハウスでの大阪ライブを経験しました。
まず、ハコのスペックが違う。
東京だったら貸切に相当費用がかかりそうな場所が
わりとフツーに若い子に親しまれていました。
そしてバンドも全然空気が違った。
とにかく華やかでサービス精神がある気風に刺激を受けました。
大阪の母である はるのふくさんの仕切りで参加した
朗読劇【銀河鉄道の夜】も今年のキャリアの中でデカかった。
テーマを与えられて詩作して、前日稽古で劇の形を整えていく手法。
各地で活動していた詩人・ミュージシャンがさくっと集まり、
一夜城のように僅か1日の稽古で60分弱の公演が出来上がりました。
これはホントに面白い手法。
11月の猫道一家に好影響を与えてくれた舞台だったと思います。
もちろん、大きなチャンスをくれた遠方のオーガナイザーだけでなく
今年も出演依頼をくださった敬愛すべき馴染みの主催者一同にも
感謝したいです。
土屋千華、村上英恵、生駒徹、東京ディスティニーランド、
前里慎太郎、マサキオンザマイク、大島健夫。
この7人のサムライには特にお世話になりました。
一度猫道にオファーくれて、また誘ってくれるってすごいことだ。
ありがとうございました☆
また、オープンマイクやセッションへの出演を通して
広がっていった外部出演があったのも今年の特徴でした。
オープンマイクから始まって、マンスリーでイベントを
任せてくれるようになったソウルキッチン。稀有な出会いでした。
また、ジャズセッションに通ったことがきっかけで
主催イベントをやらせてもらえるようになった
阿佐ヶ谷イエロービジョンとの出会いも天佑でした。
ホームである明大前LIVRE、
いつもお世話になっている渋谷Last Waltz、新宿GOLDEN EGGに加えて
新宿SOUL KITCHENと阿佐ヶ谷Yellow Visionが選択肢に加わって
これからの自分のイベントはより多様なアプローチができそうです。
前園さん、マルタさん、青柳さん、賀句さん、小林さん
お世話になりました!
来年も宜しくお願いしますっ。
3.【猫道節の現在について】
![]()
撮影/大島健夫
自身のライブ内容についても振り返ります。
今年はオープンマイクなどを除けば、登板したライブは32本でした。
特徴は50分以上のロングセットのライブをやる機会が3回あったこと。
これはとても大きかったです。
ロングセットのライブは、よりホスピタリティーを要するし、
いろんな演目を入れ込めるので、曲だけでなく
「セトリで表現」することができます。
基本、猫道のライブは40分くらいあったほうが面白いと俺は思っていて、
9月から毎月トリをやらせていただいている
【火曜フリーク・シアター】では、実は意図的に時間オーバーして
30分以上やっています。
30分以上のライブの場合、MCはトテモ重要で、
いわば落語における「まくら」だから、演目内容の一部です。
今年はそうしたMCにいつも以上に気を配って、
トーク&ショウが確立した年だったと思います。
また、屋根裏ポエトリーナイトとの共同主催イベント
阿佐ヶ谷のジャズセッション、中島知也とのユニットライブなど
今まで以上に「音楽とスポークンワーズのセッション」を
経験した年でもありました。
セッションでホストから詩人2名で指名されても
その場でフリースタイル出来るし、デンデケプロダクションで
重力2のライブ中にいきなりサイドMCに指名されても
楽しくバンドと遊べる。これまでよりもタフに
音楽としてスポークンワーズを遊べるようになった年でした。
そして、自身の作風に変化が見られたことも
今年の特筆すべき出来事の一つです。
世相を反映したり、自らの不安や弱みを剥き出しにする
ブルーズを書くようになりました。
以前の作品よりも「ビターで体温のある毒」を含むもの
になっていると思います。
実際、世の中的にもプライベートでもキツイことばかりで
タフなブルーズが生まれたのかもしれません(笑)。
「Yes」でも「No」でも「わからない」でも
素直に声を出していくことは
来年以降も続けていきたいと思います。
4.【ドキュメンタリースポークンワーズ】
![]()
■飯田華子による猫道一家メンバーの肖像
最後に、現在の俺の研究課題である
「ドキュメンタリースポークンワーズ」についてまとめます。
詩の朗読やラップの面白味は「本人の言葉」を
ライブで聴くことができる面白味です。
当事者の言葉は誰にも書けない。だから価値があると思うのです。
それはうまくすればTDLをも凌駕する娯楽になる。
ドキュメンタリーを娯楽に変換する試みとして
今年は猫道一家というユニット形態で「ともちゃん38さい」
というパフォーマンス作品を創りました。
出演者の「家族のエピソード」をインタビューで採取し
本人に劇中で喋ってもらうスタイルの「ポエム群像劇」。
それなりに猫道節の空気感をわかってくれているだけでなく
自身のハダカを舞台に乗せることを厭わない
信頼できるメンツに声をかけて創作しました。
結果は相当カオスで粗雑(笑)!
出演した詩人も俳優も全っ然安定したプレーを見せてくれず、
かなり感情的な、危なっかしい時間になってしまいました。
でも、何故か異様に納得でき、満足している自分がいて不思議でした。
本番でパフォーマー達が、テンション上がっちゃって
雑だったわけですから、当然俺の価値基準から言ってNGです。
でも、全然納得いった。
それは「作品の上演そのもの」も
ドキュメンタリーの一部であるからだと思いました。
「自分のことをテンパりながら一生懸命話してる人たち」
の美しい汗が見えたレアな時間でした。
これは自分でも新鮮な発見でした。
もう5年以上マイクを握っているのに
「あ、これがスポークンワーズか!」って感じで。
関わってくれた、ともちゃん9さい、東京ディスティニーランド、
福原冠、飯田華子には本当に感謝しています。
こういった試みは、映画・芝居・書籍などではあるかもしれませんが
スポークンワーズのライブでは珍しいかもしれません。
詩人やラッパーは普通「自分の話をする」けど、
猫道一家は「人に話をさせる」スタンスで続けていきます。
-------------------------------------------------------------------------------------------
■長い余談
先日、ラップグループ「降神」の「なのるなもない」君の
2ndソロアルバム リリースライブを観る機会がありました。
アンコールでは「降神」の相方である「志人」氏が登場し、
二人で往年の名曲「帰り道」を歌うことになりました。
「降神」の活動はここ数年大きな動きがなく、
新作も発表されないままです。
ネットの掲示板には二人の不仲説も流れたりしていました。
実際に二人の間に何があったのかはわからないけど、
ずっと一緒にライブをしていなかったことは確かで、
会場のオーディエンスはそのことをよく知っていました。
だからこそアンコールは盛り上がった。
で、歌い出しのアカペラポエムの掛け合いが始まったのだけど
肝心のオケが始まるきっかけの決めセリフで…
二人の息が合わずつっかえちゃった!
これまでの降神のライブではちょっとあり得ないことだけど、
タイミング間違えるくらい、二人にはブランクがあった
ということでしょう。
で、その瞬間にオーディエンスがドッと笑ったのです。
舞台上の二人も笑った。
二人も会場も「ブランクがあったことを笑えるようになった」。
俺はそれを観て「ドキュメンタリーだな」と感じました。
スポークンワーズは「その人のドキュメント」だから、
つっかえることでライブがさらによくなることもあるんです。
そのアンコールは涙なしには聴けませんでした。
オーディエンスはみんなピースな空気で
満足して帰りました。
-------------------------------------------------------------------------------------------
というわけで、長くなりましたが今年の振り返りは以上です。
2014年の活動方針については年が明けたらまとめるよ!
年明けのライブ予定、ガンガン決まっているので
以下の情報を参照してください。
新年一発目は2014年1月4日の【UST猫道節】!!!
アルバムリリース前の前里慎太郎をゲストに迎え、
二人で3時間ぶちかまします☆チェック!
![]()
撮影/こずにゃん
2014.1.4(SAT)
【UST猫道節】vol.3
20時~23時
URL http://www.ustream.tv/channel/猫道節
共演/前里慎太郎(デンデケプロダクション)
※音声のみの放送です
1.18(SAT)
【音楽を視姦】vol.6
@三鷹 おんがくのじかん http://bar.towntone.com/
共演/りゅう …and more !!!
1.21(TUE)
【火曜フリーク・シアター】vol.5
@新宿 SOUL KITCHEN http://soulkitchen.sadist.jp/
共演/不埒ライフ、uraocb、不汁無知ル
2.1(SAT)
【関東平野をぶった切っている人たち】vol.3
@前橋 COOLFOOL http://sound.jp/coolfool/pc/
共演/てあしくちびる、天国、さよならカンパニー、猿芝居
2.2(SUN)
【斜陽フェスティバル12】
@中野 moon step http://wall-moonstep.com/
共演/雲雀、CROPPED MEN、Asian ura ra、九式
RAYZIE-K、Z.I.O-RAMA
2.8(SAT)
【MoNo語り】vol.1
@新宿 GOLDEN EGG http://www.g-egg.info/top.html
共演/志人、異次元、Noah Lyrics、アスベスト、ゆうま
ANCELL、狩谷赤人、DJ FYO、kisato(砂絵)
2.9(SUN)
【スペースマウンテン ~宇宙山~】
@渋谷 Last Waltz http://lastwaltz.info/
出演/やまのいゆずる、NATURAL VYBZ、チミドロ、imaginion
DJ/ミ世ロメノ道理 デコトラミシン/ニコニコ山脈
※猫道は司会進行のみ担当します。
2.18(TUE)
【火曜フリーク・シアター】vol.6
@新宿 SOUL KITCHEN http://soulkitchen.sadist.jp/
共演/MELODY KOGA …and more !!!
3.8(SAT)
【猫道節☆最終回】
@阿佐ヶ谷 Yellow Vision http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/
共演/グルパリ、クラーク内藤 …and more !!!
-----------------------------------------------------
≪ 猫道 @twitter ≫ http://twitter.com/nekomichic
≪ 猫道 mixiコミュニティー ≫
・PC入口 http://mixi.jp/view_community.pl?id=4039981
・ケータイ入口 http://m.mixi.jp/view_community.pl?id=4039981
≪ 猫道ライブDVD発売中! ≫
![]()
【猫道節 DVD】
過去の猫道節ダイジェスト、ついに発売!
猫道のライブ×12作品に加え、関係者インタビューやゲストのライブを収録。
110分(本編60分+特典50分) ¥1500
撮影・編集・演出・デザイン/北村伊知郎 a.k.a 16-u
企画・構成・出演/猫道(猫道一家)
テーマ曲/ダイムバック家鴨(ZIGOKU-RECORD)
インタビュー/太郎本人、飯田華子、DJ北 a.k.a ミ世六メノ道理、DJ SAZANAMI
ライブ収録/死紺亭柳竹、MC慎太郎、浅井永久、飯田華子、
Fizz、イシダユーリ、モリマサ公
≪ 猫道参加のトリビュートアルバム発売中! ≫
![]()
【覚えたての呪文】
2011年に急逝したラッパー 不可思議/wonderboyの
トリビュートアルバムが完成!
中原中也賞詩人 三角みづ紀を筆頭に
関東・東海地方で活躍する朗読詩人の音源を収録。
52分(9曲+ボーナストラック) ¥1000
1.「5/26」三角みづ紀
2.「もしもこの世に言葉がなければ」Enya-Sangと鈴木陽一レモン
3.「タマトギ」イシダユーリ
4.「先生、あのね」大島健夫
5.「銀河鉄道の夜」ともちゃん9さいとspan
6.「朝起きると雨が降ってたんだ」ジュテーム北村
7.「この海の向こうに」ぬくみりゑ(with 瀬戸尚幸、林隆史)
8.「先生、あのね」猫道(猫道一家)
9.「いつか来るその日のために」三角みづ紀と大島輝之と吉田隆一
Bonus Track:「Pellicule」不可思議/wonderboy(ライブ音源)
※上記商品は、メールでお名前とご住所をいただければ発送致します!
(国内に限り送料無料・消費税サービスです☆
振込手数料はお客様の負担となります。)
・MAIL ⇒ nekomichic あっとまーく gmail.com
遺影遺影遺影!!(イェイイェイイェイ)
ご無沙汰している猫道です。
一瞬で2013年が終わってしまう…!
大晦日、今年のマイクの旅を思い出しながら
筆をとっています。
ソロになって5年が経ち、これまでと違う景色が見え始めた2013年。
来年に向けて、今年のうちに思うことをまとめておきます。
1.【オーガナイズについて】

■ツージーズのギター&ボーカル Y子
今年は何といっても過去最多の主催イベント数でした。
一体どんなエネルギーがそうさせたのかわからないけど、
多分生活苦でしょう(笑)。
共同主催やオープンマイク主催を含めれば16本。
単独企画でも8本やりました。
数をこなしていくにつれ、ブッキングのさじ加減も
どんどん巧くなっていったように思います。
また、出演してくれた人同士が何らかのシンパシーを感じて
フレッシュな刺激を受けてくれることも(今まで以上に)多く、
小さい波だけど、シーンをかき回せたような手応えありました。
東京ディスティニーランドはドキドキクラブにロックされていたし、
アスベストは北村早樹子の音源を購入。
飯田華子は田中光に感銘を受けていたし、
河内伴理は あなるちゃんとクロダセイイチに
衝撃を受けていました。
観に来てくれたお客さんにも、同じことが
起きていたと思います。やってよかった。
また、ブッキングする際には猫道節ベテランと
猫道節ルーキーをいい感じに混ぜていく手法を
意識しました。やはり、一回でも出演してくれている人は
空気感を心得ていて、(一つのクルーというわけではないのに)
イベント全体がまとまる感があった。
DJプレイのようにイベントを工夫して回せるようになった1年でした。
2.【ゲスト出演について】

■大阪のブラザー&シスター 詩演家 ちゃこ、ピアニスト くっすー、二胡奏者 御薙
外部イベントへのゲスト出演についても書いておきます。
今年は大阪に2回、石巻に1回、埼玉に1回呼んでいただき、
東京とは違う磁場をビリビリ感じました。
特に大阪では気鋭の若手オーガナイザー キムラ君の
仕切りで初めてライブハウスでの大阪ライブを経験しました。
まず、ハコのスペックが違う。
東京だったら貸切に相当費用がかかりそうな場所が
わりとフツーに若い子に親しまれていました。
そしてバンドも全然空気が違った。
とにかく華やかでサービス精神がある気風に刺激を受けました。
大阪の母である はるのふくさんの仕切りで参加した
朗読劇【銀河鉄道の夜】も今年のキャリアの中でデカかった。
テーマを与えられて詩作して、前日稽古で劇の形を整えていく手法。
各地で活動していた詩人・ミュージシャンがさくっと集まり、
一夜城のように僅か1日の稽古で60分弱の公演が出来上がりました。
これはホントに面白い手法。
11月の猫道一家に好影響を与えてくれた舞台だったと思います。
もちろん、大きなチャンスをくれた遠方のオーガナイザーだけでなく
今年も出演依頼をくださった敬愛すべき馴染みの主催者一同にも
感謝したいです。
土屋千華、村上英恵、生駒徹、東京ディスティニーランド、
前里慎太郎、マサキオンザマイク、大島健夫。
この7人のサムライには特にお世話になりました。
一度猫道にオファーくれて、また誘ってくれるってすごいことだ。
ありがとうございました☆
また、オープンマイクやセッションへの出演を通して
広がっていった外部出演があったのも今年の特徴でした。
オープンマイクから始まって、マンスリーでイベントを
任せてくれるようになったソウルキッチン。稀有な出会いでした。
また、ジャズセッションに通ったことがきっかけで
主催イベントをやらせてもらえるようになった
阿佐ヶ谷イエロービジョンとの出会いも天佑でした。
ホームである明大前LIVRE、
いつもお世話になっている渋谷Last Waltz、新宿GOLDEN EGGに加えて
新宿SOUL KITCHENと阿佐ヶ谷Yellow Visionが選択肢に加わって
これからの自分のイベントはより多様なアプローチができそうです。
前園さん、マルタさん、青柳さん、賀句さん、小林さん
お世話になりました!
来年も宜しくお願いしますっ。
3.【猫道節の現在について】

撮影/大島健夫
自身のライブ内容についても振り返ります。
今年はオープンマイクなどを除けば、登板したライブは32本でした。
特徴は50分以上のロングセットのライブをやる機会が3回あったこと。
これはとても大きかったです。
ロングセットのライブは、よりホスピタリティーを要するし、
いろんな演目を入れ込めるので、曲だけでなく
「セトリで表現」することができます。
基本、猫道のライブは40分くらいあったほうが面白いと俺は思っていて、
9月から毎月トリをやらせていただいている
【火曜フリーク・シアター】では、実は意図的に時間オーバーして
30分以上やっています。
30分以上のライブの場合、MCはトテモ重要で、
いわば落語における「まくら」だから、演目内容の一部です。
今年はそうしたMCにいつも以上に気を配って、
トーク&ショウが確立した年だったと思います。
また、屋根裏ポエトリーナイトとの共同主催イベント
阿佐ヶ谷のジャズセッション、中島知也とのユニットライブなど
今まで以上に「音楽とスポークンワーズのセッション」を
経験した年でもありました。
セッションでホストから詩人2名で指名されても
その場でフリースタイル出来るし、デンデケプロダクションで
重力2のライブ中にいきなりサイドMCに指名されても
楽しくバンドと遊べる。これまでよりもタフに
音楽としてスポークンワーズを遊べるようになった年でした。
そして、自身の作風に変化が見られたことも
今年の特筆すべき出来事の一つです。
世相を反映したり、自らの不安や弱みを剥き出しにする
ブルーズを書くようになりました。
以前の作品よりも「ビターで体温のある毒」を含むもの
になっていると思います。
実際、世の中的にもプライベートでもキツイことばかりで
タフなブルーズが生まれたのかもしれません(笑)。
「Yes」でも「No」でも「わからない」でも
素直に声を出していくことは
来年以降も続けていきたいと思います。
4.【ドキュメンタリースポークンワーズ】

■飯田華子による猫道一家メンバーの肖像
最後に、現在の俺の研究課題である
「ドキュメンタリースポークンワーズ」についてまとめます。
詩の朗読やラップの面白味は「本人の言葉」を
ライブで聴くことができる面白味です。
当事者の言葉は誰にも書けない。だから価値があると思うのです。
それはうまくすればTDLをも凌駕する娯楽になる。
ドキュメンタリーを娯楽に変換する試みとして
今年は猫道一家というユニット形態で「ともちゃん38さい」
というパフォーマンス作品を創りました。
出演者の「家族のエピソード」をインタビューで採取し
本人に劇中で喋ってもらうスタイルの「ポエム群像劇」。
それなりに猫道節の空気感をわかってくれているだけでなく
自身のハダカを舞台に乗せることを厭わない
信頼できるメンツに声をかけて創作しました。
結果は相当カオスで粗雑(笑)!
出演した詩人も俳優も全っ然安定したプレーを見せてくれず、
かなり感情的な、危なっかしい時間になってしまいました。
でも、何故か異様に納得でき、満足している自分がいて不思議でした。
本番でパフォーマー達が、テンション上がっちゃって
雑だったわけですから、当然俺の価値基準から言ってNGです。
でも、全然納得いった。
それは「作品の上演そのもの」も
ドキュメンタリーの一部であるからだと思いました。
「自分のことをテンパりながら一生懸命話してる人たち」
の美しい汗が見えたレアな時間でした。
これは自分でも新鮮な発見でした。
もう5年以上マイクを握っているのに
「あ、これがスポークンワーズか!」って感じで。
関わってくれた、ともちゃん9さい、東京ディスティニーランド、
福原冠、飯田華子には本当に感謝しています。
こういった試みは、映画・芝居・書籍などではあるかもしれませんが
スポークンワーズのライブでは珍しいかもしれません。
詩人やラッパーは普通「自分の話をする」けど、
猫道一家は「人に話をさせる」スタンスで続けていきます。
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■長い余談
先日、ラップグループ「降神」の「なのるなもない」君の
2ndソロアルバム リリースライブを観る機会がありました。
アンコールでは「降神」の相方である「志人」氏が登場し、
二人で往年の名曲「帰り道」を歌うことになりました。
「降神」の活動はここ数年大きな動きがなく、
新作も発表されないままです。
ネットの掲示板には二人の不仲説も流れたりしていました。
実際に二人の間に何があったのかはわからないけど、
ずっと一緒にライブをしていなかったことは確かで、
会場のオーディエンスはそのことをよく知っていました。
だからこそアンコールは盛り上がった。
で、歌い出しのアカペラポエムの掛け合いが始まったのだけど
肝心のオケが始まるきっかけの決めセリフで…
二人の息が合わずつっかえちゃった!
これまでの降神のライブではちょっとあり得ないことだけど、
タイミング間違えるくらい、二人にはブランクがあった
ということでしょう。
で、その瞬間にオーディエンスがドッと笑ったのです。
舞台上の二人も笑った。
二人も会場も「ブランクがあったことを笑えるようになった」。
俺はそれを観て「ドキュメンタリーだな」と感じました。
スポークンワーズは「その人のドキュメント」だから、
つっかえることでライブがさらによくなることもあるんです。
そのアンコールは涙なしには聴けませんでした。
オーディエンスはみんなピースな空気で
満足して帰りました。
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というわけで、長くなりましたが今年の振り返りは以上です。
2014年の活動方針については年が明けたらまとめるよ!
年明けのライブ予定、ガンガン決まっているので
以下の情報を参照してください。
新年一発目は2014年1月4日の【UST猫道節】!!!
アルバムリリース前の前里慎太郎をゲストに迎え、
二人で3時間ぶちかまします☆チェック!

撮影/こずにゃん
2014.1.4(SAT)
【UST猫道節】vol.3
20時~23時
URL http://www.ustream.tv/channel/猫道節
共演/前里慎太郎(デンデケプロダクション)
※音声のみの放送です
1.18(SAT)
【音楽を視姦】vol.6
@三鷹 おんがくのじかん http://bar.towntone.com/
共演/りゅう …and more !!!
1.21(TUE)
【火曜フリーク・シアター】vol.5
@新宿 SOUL KITCHEN http://soulkitchen.sadist.jp/
共演/不埒ライフ、uraocb、不汁無知ル
2.1(SAT)
【関東平野をぶった切っている人たち】vol.3
@前橋 COOLFOOL http://sound.jp/coolfool/pc/
共演/てあしくちびる、天国、さよならカンパニー、猿芝居
2.2(SUN)
【斜陽フェスティバル12】
@中野 moon step http://wall-moonstep.com/
共演/雲雀、CROPPED MEN、Asian ura ra、九式
RAYZIE-K、Z.I.O-RAMA
2.8(SAT)
【MoNo語り】vol.1
@新宿 GOLDEN EGG http://www.g-egg.info/top.html
共演/志人、異次元、Noah Lyrics、アスベスト、ゆうま
ANCELL、狩谷赤人、DJ FYO、kisato(砂絵)
2.9(SUN)
【スペースマウンテン ~宇宙山~】
@渋谷 Last Waltz http://lastwaltz.info/
出演/やまのいゆずる、NATURAL VYBZ、チミドロ、imaginion
DJ/ミ世ロメノ道理 デコトラミシン/ニコニコ山脈
※猫道は司会進行のみ担当します。
2.18(TUE)
【火曜フリーク・シアター】vol.6
@新宿 SOUL KITCHEN http://soulkitchen.sadist.jp/
共演/MELODY KOGA …and more !!!
3.8(SAT)
【猫道節☆最終回】
@阿佐ヶ谷 Yellow Vision http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/
共演/グルパリ、クラーク内藤 …and more !!!
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≪ 猫道 @twitter ≫ http://twitter.com/nekomichic
≪ 猫道 mixiコミュニティー ≫
・PC入口 http://mixi.jp/view_community.pl?id=4039981
・ケータイ入口 http://m.mixi.jp/view_community.pl?id=4039981
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猫道のライブ×12作品に加え、関係者インタビューやゲストのライブを収録。
110分(本編60分+特典50分) ¥1500
撮影・編集・演出・デザイン/北村伊知郎 a.k.a 16-u
企画・構成・出演/猫道(猫道一家)
テーマ曲/ダイムバック家鴨(ZIGOKU-RECORD)
インタビュー/太郎本人、飯田華子、DJ北 a.k.a ミ世六メノ道理、DJ SAZANAMI
ライブ収録/死紺亭柳竹、MC慎太郎、浅井永久、飯田華子、
Fizz、イシダユーリ、モリマサ公
≪ 猫道参加のトリビュートアルバム発売中! ≫

【覚えたての呪文】
2011年に急逝したラッパー 不可思議/wonderboyの
トリビュートアルバムが完成!
中原中也賞詩人 三角みづ紀を筆頭に
関東・東海地方で活躍する朗読詩人の音源を収録。
52分(9曲+ボーナストラック) ¥1000
1.「5/26」三角みづ紀
2.「もしもこの世に言葉がなければ」Enya-Sangと鈴木陽一レモン
3.「タマトギ」イシダユーリ
4.「先生、あのね」大島健夫
5.「銀河鉄道の夜」ともちゃん9さいとspan
6.「朝起きると雨が降ってたんだ」ジュテーム北村
7.「この海の向こうに」ぬくみりゑ(with 瀬戸尚幸、林隆史)
8.「先生、あのね」猫道(猫道一家)
9.「いつか来るその日のために」三角みづ紀と大島輝之と吉田隆一
Bonus Track:「Pellicule」不可思議/wonderboy(ライブ音源)
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・MAIL ⇒ nekomichic あっとまーく gmail.com